[F1]日本GP - 土曜日:フリー走行

10月6日、仕事を終え帰宅するとともに急いで鈴鹿へ向かう準備を整える。
何せ全く準備していない状態。着替えやカメラ道具を適当にカバンに詰め込む。
ホントにテキトー。最悪、チケットと財布さえあれば何とかなる。
カメラのレンズなどは片っ端から持っていけば車の中でいくらでも選べる。服もしかり。
一人旅ということもあり、車の中の空きスペースは充分。
車に荷物を積み、エンジンをかけ、新調したばかりのMP3プレイヤー対応カーステにipodをブチ込む。
ガソリンはほぼ満タン。大音量のTRUTHを再生し、出発。


・・・


激走4時間30分、ノンストップで鈴鹿サーキット付近の駐車場に入る。
駐車料金を聞いてビックリ。何と、土日の2日間停めて、5,000円。
安い、安すぎる!!!

昨年、一昨年と利用していた駐車場は1日5,000円だったが、その駐車場よりサーキットまで
近いのにも関わらず、5,000円/2日。破格の50%オフ。


時刻はまだ朝の3時30分。
近くのコンビニで酒とツマミを仕入れ、車の中で一人、鈴鹿に無事到着したことに祝杯を挙げる。



9時。朝日の眩しさに起こされる。昨年の日本GPで購入したBARのキャップとTシャツに着替え出陣。
この格好に着替えただけで気分が浮かれる・・・もうすぐ、F1が見られる!!!


予選日だというのに例年の決勝並みの人出。何と予選の入場者数は14万人以上だそうだ。
人ごみの中を移動し、H席、ヘアピンカーブの指定席へ移動。どんな景観の席だろうか?非常に楽しみだ。


しかし、自分の席を見つけ、景色を眺めて愕然とする。
ヘアピン席なのに、ヘアピンコーナーが見えない。
自分の席はヘアピンコーナーを立ち上がり、最も200Rに近い席だった。
座席位置は事前に確認していたが、ここまでコーナーから遠いとは予想外。
最も車速の落ちるヘアピン席は写真撮影に最適といわれているが、自分の席はコーナーを抜け、F1マシンが
強烈な加速をして220〜230kmに達しようかという位置・・・。すぐ隣は自由席・・・。
ぶっちゃけ2万円の価値があるとは思えない。
まぁ、文句言っても仕方が無い、争奪戦の激しかった今年のF1のチケットがあるだけで良しとしよう。


そうこうしているうちにフリー走行が開始。


山本左近。思えばこのブログの初回はスーパーアグリのイベント参加ネタだった。懐かしい・・・
当時は彼が乗ってるとは想像できなかった。


アロンソ。昨年のチャンプの割りに日本ではあまり人気が・・・


シューマッハ日本グランプリ話題の中心。




やはり速過ぎてマトモな写真が撮れない、けど昨年のコンデジ、FZ30よりは断然撮り易い。



V8F1サウンドが響く。いよいよ日本グランプリが始まった!!!

鈴鹿へ

チラッっとヤフオクを覗いたらF1観戦席の値段が超絶暴騰している。
早めに確保しておいて良かった・・・


とにかく、今年の日本グランプリの注目度は近年になく高いようだ。


なんて書いてる場合じゃない、早く出発せねば。









山田優とエビチャンも来るぞー!ジョジョーッ!!

鈴鹿

10月の勤務予定を調整する打ち合わせが行われた。

スケジュールを見て愕然、もちろん失禁した。
10月7日、泊まり。
10月8日、泊まり。
俺がF1日本グランプリ(10月6日〜10月8日)に行くのを阻むかのようなスケジュール。


F1に行ける可能性が低いのはわかっていた。でも、いざ行けないことが確定すると、さすがにヘコむ。
今年で最後の鈴鹿
今年で最後のシューマッハ
混沌とするチャンピオンシップ争い。
HONDA第3期初優勝をひっさげての凱旋。
スーパーアグリF1最初で最後の鈴鹿


超メモリアルな今年のF1日本グランプリ。自由席さえ完売の状況。
手元に指定席があるのに、行けない・・・売れば6・7万になるかな?
そんなことを考えていた時だった。



「○○(俺の名前)さん、今年は鈴鹿に行かないんですか?」
俺のことを良く知る同僚からの発言だ。




「今年は諦めてたから・・・仕方ないよ。」
俺は最凶に落胆した表情をつくり、答えた。




少しの沈黙の後、
「チッ、しょうがねぇな・・・」





超絶カリスマ最強神的な人物が舌打ちして、俺の仕事のフォローをしてくれると言った・・・



8月の廃墟ツアーで強行に夏季休暇を取得しており、2度目の強行休暇取得は無茶な状況だった。
しかし、俺の気持ちを理解してくれる人に救われ、俺は再び休暇取得に成功した。




俺は鈴鹿に行くぞぉ!ジョジョーッ!!

Daydream Believer 6日目 - 廃墟を駆ける -

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昨晩も飲みすぎた・・・
遠征最終日、頭痛と吐き気と戦いながら出発準備を整える。
ホテルを出て移動を開始。車は順調に遠征最後の目的地に進む。


この遠征で数々の廃墟を目にしてきた。もう、少々の廃墟で驚くことはないだろう。そう思っていた。
それは、とんだ自惚れだった。

8月20日 12:00

峠道をひたすら走った先に、その廃墟は姿を現した。
「でかっ!」


三重県はS鉱山。遠征の締め、グランドフィナーレに相応しいスケールの大きさだ。
実はこの日、鈴鹿サーキットで「鈴鹿1000km」というGTカーの全日本選手権が行われていた。
モータースポーツヲタの自分としては廃墟遠征から離脱してレース観戦にしけ込もうかと考えていたが、廃墟探索を続行して正解だった。


どこから見たらよいのか悩んでしまう大きさ。
デジカメのCFカードの残量は1ギガ。これが最後の廃墟だし、とにかく歩き回って写真を撮りまくろうと決意。
適当なアングル、設定でとにかく枚数を消費。数打ちゃ当たりもあるでしょ、という感覚。
結果的には当たりがなかった訳だが・・・。




と、鉱山の中に居住施設らしき物件が現れる。



内部は荒れ放題だ。


撮影中、三脚が転倒し、カメラのファインダー部、アイキャップを取り付けるためのレールが折れるというハプニングが発生。
ここで一気にテンションダウン。


一番の見所である炭酸カルシウム貯蔵庫に到着。
懐かしい臭い・・・あ、体育倉庫の臭いだ!!!


8月20日 14:00

カメラ故障のハプニングに気を落としつつ、撮影を切り上げる。
今日も真夏日。早く涼みたい!と思いながら車に戻る。
すると、先に探索切り上げていたメンバーが買出しに出ており、パピコが支給される。
程よくシャーベット状に溶けたパピコをチューチューしている間に車が出発する。
今回の遠征の探索行程が、終了した。
帰路につく車内。探索した廃墟の光景が瞼の裏側で再生される。白昼夢だ。



8月20日 21:00 帰宅

軍艦島上陸は失敗に終わったが、既に再アタック計画が練られている・・・冒険はまだ終わらない。


台風の影響で九州を早めに離脱したため、予定より1日短縮した日程。
明日は夏休みの最終日。家でゆっくりして疲れをとろう。



明後日からは再び仕事が始まる。
職場は廃墟より殺伐としている。




Daydream Believer - END -

Daydream Believer 5日目 - 琵琶湖畔 -

8月19日 20:00

大阪から滋賀県は大津へ移動。宿はまたまたビジネスホテル。
大津駅から徒歩3分程度のホテルにチェックイン。そして例の如く自由行動に。
諫早、広島と2日連続夜のネオン街に消えた某メンバーも、大津駅周辺にネオンは見出せなかったようだった。

8月19日 22:00

自分は、一人で地酒のある居酒屋にお邪魔した。
滋賀県産の酒・鶏肉・和牛のフルコースをカウンターで堪能する。
一人で黙々と食べ、黙々と飲む。酔いが早い。小一時間でフラフラだ。
意識が朦朧とする中で会計を済ます。¥6,000。
今日は遠征最後の晩餐。料理も酒も美味しかったし、決して高くはない。


千鳥足でホテルへ向かう。泥酔に近い状態。徒歩1分の距離にあるホテルに戻りベッドに横たわる。


この遠征も、明日で終わりか・・・疲労もピークに達している。
瞼の裏側で、これまで立ち寄った廃墟の映像がフラッシュバックする中、琵琶湖の湖底より深い眠りについた。


つづく。

Daydream Believer 4日目〜5日目 - 吉報 -

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8月19日 10:00

軍艦島上陸を諦め、帰路につく我々一行のテンションは下がりきっていた。
既に廃墟そっちのけでグルメ珍道中と化していた・・・
そんな中、我々の遠征計画を知る関西方面の廃墟スペシャリストから吉報が届く。その内容はというと、
「大阪に来るなら、軍艦アパート案内しますよ・・・」
というものだった。


軍艦アパート。今年中に取り壊されると噂される物件。大阪にある昭和初期に建設されたコンクリートアパート群。
有名な廃墟である。もちろん、断る手はない。ナビゲーションをお願いすることになった。

8月19日 14:30

大阪の待ち合わせ場所である駐車場に到着する。ナビゲーターはまだ到着していないようだ。
しかし、駐車場から数十メートル歩いたところの風景を見ると、目張りされたアパート群が目に入る。
これが、軍艦アパート・・・!?



想像以上にショボイ?!風景だ。
わざわざ大阪まで来て、どこの地方にもある寂れた商店街のような風景を見せられてしまった。
骨折り損の何とやら。


程なくしてナビゲーターが現れる。
とりあえず、案内してくれるそうなので、大した期待感もなく、ナビゲーターの後に続いて歩いく。
カメラは既にカバンの中だ。


と、ナビゲーターが現役の比較的新しい高層マンションのインターフォンを押した。
インターフォンの向こうからマンションの管理人の声が聞こえる。
ナビ「写真を撮影したいので・・・」
管理人「住人に迷惑かけないように、自己責任で・・・」


そのやり取りの後、マンションのオートロックが解除された。
一行はマンションのエレベータに乗り、最上階である12階へ向かった。
エレベータを降り、通路から下を眺める・・・
「な、何だってーーー!!!」


メンバーから一斉に歓声が上がる。
平城京のように理路整然と立ち並ぶ廃アパート群。ナビゲーターが見せたかったのはこの風景だ。



慌ててカメラを取り出し、露出を目一杯まで絞り、三脚にセッティング。
これは本当に不意をつかれた。



上から見る限りでは、廃アパート群はミッチリと目隠しと柵が据え付けられて、侵入はできないようだ。
それでも上空から撮影できただけで充分満足だ。
マンション上空からの撮影を終え、再び地上に戻る。


地上に戻り、再び路地を進む。
すると、!”#$%&’()=!!!!、=)(’&’。
「な、なんだってーーー!!!」
とんでもない所からアパート群への侵入経路が出現した。ハハハと、笑うしない。


もちろん、廃アパート内部の撮影開始だ。




取り壊しが決定しており、今年の2月に全ての住人が退去したアパート群。
家賃は驚くなかれ・・・・
何と、500円ポッキリ!!!少し歩けば通天閣があります。
だのに、1ヶ月ワンコイン。大阪怖えぇ〜。


軍艦アパートを後にし、ナビゲーターの案内により、通天閣近くの「横綱」という串焼き屋で食事をする。
そして、次に、大阪の・・・いや、日本の隠された、知られざる社会へ案内される・・・
説明は省略。こんなところ。
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Kouen/1621/dabun33.html



大阪という街にカルチャーショックを受け、ナビゲーターと別れる。


次に目指すのは滋賀県だ。



つづく。

Daydream Believer 4日目〜5日目 - 長崎〜広島 -

fj_saf12006-08-28



台風から逃げるように九州を離れ、東に進む。
しかし、我々の進路を追いかけるように台風の雲が追ってくる。
とにかく、広島まで到着。行程の殆どが豪雨。全くツイてない。

8月18日 19:00

竹原慎二の故郷、広島で宿を探す。広島駅近くで適当なビジネスホテルにチェックイン。
もちろん晩飯はお好み焼き。ビルのテナントが全てお好み焼き屋という「お好み村」へ向かう。
厳島(いつくしま)という店で食事を済ませ、自由行動に。
やはり、すぐにホテルに戻る者、ネオン街に消える者と、思い思いの行動。


自分はというと、ゲーセンで時間を潰す→うどんを食べる→バーで少々お酒、と夜の広島を満喫。


ヤクザには遭遇しなかった。


8月19日 9:00

昨晩は飲みすぎたかも知れない。頭が痛い。早朝に原爆ドームを散歩する予定だったがキャンセル。
ふと、廃墟の定義って何だろうと思った。某辞書で調べると「建物・市街などの、荒れはてた跡」とある。
そう考えると、原爆ドームって日本で一番知名度の高い廃墟なのかも知れないな〜・・・などと思ったか
どうか知らんが二度寝。昔行ったことあるからいいや!ってことで。



つづく。