Daydream Believer 4日目〜5日目 - 吉報 -

fj_saf12006-08-29


8月19日 10:00

軍艦島上陸を諦め、帰路につく我々一行のテンションは下がりきっていた。
既に廃墟そっちのけでグルメ珍道中と化していた・・・
そんな中、我々の遠征計画を知る関西方面の廃墟スペシャリストから吉報が届く。その内容はというと、
「大阪に来るなら、軍艦アパート案内しますよ・・・」
というものだった。


軍艦アパート。今年中に取り壊されると噂される物件。大阪にある昭和初期に建設されたコンクリートアパート群。
有名な廃墟である。もちろん、断る手はない。ナビゲーションをお願いすることになった。

8月19日 14:30

大阪の待ち合わせ場所である駐車場に到着する。ナビゲーターはまだ到着していないようだ。
しかし、駐車場から数十メートル歩いたところの風景を見ると、目張りされたアパート群が目に入る。
これが、軍艦アパート・・・!?



想像以上にショボイ?!風景だ。
わざわざ大阪まで来て、どこの地方にもある寂れた商店街のような風景を見せられてしまった。
骨折り損の何とやら。


程なくしてナビゲーターが現れる。
とりあえず、案内してくれるそうなので、大した期待感もなく、ナビゲーターの後に続いて歩いく。
カメラは既にカバンの中だ。


と、ナビゲーターが現役の比較的新しい高層マンションのインターフォンを押した。
インターフォンの向こうからマンションの管理人の声が聞こえる。
ナビ「写真を撮影したいので・・・」
管理人「住人に迷惑かけないように、自己責任で・・・」


そのやり取りの後、マンションのオートロックが解除された。
一行はマンションのエレベータに乗り、最上階である12階へ向かった。
エレベータを降り、通路から下を眺める・・・
「な、何だってーーー!!!」


メンバーから一斉に歓声が上がる。
平城京のように理路整然と立ち並ぶ廃アパート群。ナビゲーターが見せたかったのはこの風景だ。



慌ててカメラを取り出し、露出を目一杯まで絞り、三脚にセッティング。
これは本当に不意をつかれた。



上から見る限りでは、廃アパート群はミッチリと目隠しと柵が据え付けられて、侵入はできないようだ。
それでも上空から撮影できただけで充分満足だ。
マンション上空からの撮影を終え、再び地上に戻る。


地上に戻り、再び路地を進む。
すると、!”#$%&’()=!!!!、=)(’&’。
「な、なんだってーーー!!!」
とんでもない所からアパート群への侵入経路が出現した。ハハハと、笑うしない。


もちろん、廃アパート内部の撮影開始だ。




取り壊しが決定しており、今年の2月に全ての住人が退去したアパート群。
家賃は驚くなかれ・・・・
何と、500円ポッキリ!!!少し歩けば通天閣があります。
だのに、1ヶ月ワンコイン。大阪怖えぇ〜。


軍艦アパートを後にし、ナビゲーターの案内により、通天閣近くの「横綱」という串焼き屋で食事をする。
そして、次に、大阪の・・・いや、日本の隠された、知られざる社会へ案内される・・・
説明は省略。こんなところ。
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Kouen/1621/dabun33.html



大阪という街にカルチャーショックを受け、ナビゲーターと別れる。


次に目指すのは滋賀県だ。



つづく。