Daydream Believer 6日目 - 廃墟を駆ける -

fj_saf12006-08-31



昨晩も飲みすぎた・・・
遠征最終日、頭痛と吐き気と戦いながら出発準備を整える。
ホテルを出て移動を開始。車は順調に遠征最後の目的地に進む。


この遠征で数々の廃墟を目にしてきた。もう、少々の廃墟で驚くことはないだろう。そう思っていた。
それは、とんだ自惚れだった。

8月20日 12:00

峠道をひたすら走った先に、その廃墟は姿を現した。
「でかっ!」


三重県はS鉱山。遠征の締め、グランドフィナーレに相応しいスケールの大きさだ。
実はこの日、鈴鹿サーキットで「鈴鹿1000km」というGTカーの全日本選手権が行われていた。
モータースポーツヲタの自分としては廃墟遠征から離脱してレース観戦にしけ込もうかと考えていたが、廃墟探索を続行して正解だった。


どこから見たらよいのか悩んでしまう大きさ。
デジカメのCFカードの残量は1ギガ。これが最後の廃墟だし、とにかく歩き回って写真を撮りまくろうと決意。
適当なアングル、設定でとにかく枚数を消費。数打ちゃ当たりもあるでしょ、という感覚。
結果的には当たりがなかった訳だが・・・。




と、鉱山の中に居住施設らしき物件が現れる。



内部は荒れ放題だ。


撮影中、三脚が転倒し、カメラのファインダー部、アイキャップを取り付けるためのレールが折れるというハプニングが発生。
ここで一気にテンションダウン。


一番の見所である炭酸カルシウム貯蔵庫に到着。
懐かしい臭い・・・あ、体育倉庫の臭いだ!!!


8月20日 14:00

カメラ故障のハプニングに気を落としつつ、撮影を切り上げる。
今日も真夏日。早く涼みたい!と思いながら車に戻る。
すると、先に探索切り上げていたメンバーが買出しに出ており、パピコが支給される。
程よくシャーベット状に溶けたパピコをチューチューしている間に車が出発する。
今回の遠征の探索行程が、終了した。
帰路につく車内。探索した廃墟の光景が瞼の裏側で再生される。白昼夢だ。



8月20日 21:00 帰宅

軍艦島上陸は失敗に終わったが、既に再アタック計画が練られている・・・冒険はまだ終わらない。


台風の影響で九州を早めに離脱したため、予定より1日短縮した日程。
明日は夏休みの最終日。家でゆっくりして疲れをとろう。



明後日からは再び仕事が始まる。
職場は廃墟より殺伐としている。




Daydream Believer - END -