BACK TO THE RUINS -廃墟調査編 〜Bエリア〜-

fj_saf12006-05-14



続きです。


Bエリアに移動 [2006.05.12] 9:30〜

Bエリアにターゲットをシフトした我々は海沿いの岩場に沿って歩を進めた。
ヌルヌルした海草の草原を進む。

Bエリア到着

Bエリア入り口には高さ4〜5メートル程のバリケードが築かれていた。
バリケードの足場をのぼると、更に、急な階段が姿を見せる。これも4〜5メートル程の高さだ。

Bエリアのトンネル

階段を上りきると左右にトンネルが現れた。

ここのトンネルは封鎖されていない。
もちろん、内部を調査しなければならない。


「よし、トンネルに入るぞ!懐中電灯を準備しろ!」
殆ど手ぶら、携帯とサイフとハンチングしか所持していないナワヤ隊員の傍らで、タナカ隊員がリュックから懐中電灯を取り出す。
俺も自分のリュックから懐中電灯を取り出した。スイッチオン。

・・・しかし・・懐中電灯のライトが・・・つかない・・・
「な、なんだってー」
俺は激しく動揺した。
冷静に懐中電灯を調べる。
か、軽い・・・
懐中電灯には電池が入っていなかったのだ。


仕方なくタナカ隊員の懐中電灯1本でトンネル内部へ向かう。

Bエリアの火薬庫

トンネル内部は所々に明かりが漏れている。数箇所の出口があるようだ。
トンネル最深部まで辿り着き、出口を出ると石でできた建物が見つかる。
建物の入り口を見上げると看板が据え付けられている。


地上式一級
第十三火薬庫
最大貯蔵量 爆薬 貳拾頓

間違いない。
ここが兵器工場跡だったのを裏付けるには充分すぎるソースだ。
恐る恐る内部の調査も行ったが、流石に火薬は残っていなかった。
しかし、この火薬庫だけでも重大な発見である。


火薬庫の調査を終え、引き返す時だった。
タナカ隊員が叫んだ「キ、キバヤシさん、か、肩に!」


俺は自分の左肩に目をやった。
何と、そこには、4センチ程の毛虫が這っているではないか!
戦慄の光景、全身に鳥肌が立つ。
「ヴォー!」
俺はと叫び声を上げ、右手で全力で毛虫を払い落とした。
しかし、払い落とすつもりが勢い余って毛虫を豪快にブチっと潰してしまった。
軍手と左肩が深緑色の毛虫の体液に染まった。
着替えはない。
毛虫の体液の染み込んだ上着で、今日一日過ごさなければならない。
これがどれ程辛いことか、他人には理解できないだろう。猛烈に凹んだ。


引き続きBエリアのトンネルと建物を調査するが、建物の多くは激しく損傷し、倒壊していた。

Bエリア撤退

急ぎ足で調査を終え、Cエリアに向かう。
俺の左肩に残る毛虫の体液は勲章のようだ。

んなわきゃねーだろ。クソ。<<つづく>>