BACK TO THE RUINS -廃墟調査編 〜Aエリア〜-

廃墟に到着 [2006.05.12] 8:40〜

予定時刻からやや遅れて目的地に到着。
車を置いて廃墟エリアに歩を進める。
調査する廃墟は航空写真で確認したところ、主に4箇所に分けられることがわかっている。
その4ヵ所を侵入箇所からA,B,C,Dと区分けすることにする。

Aエリア調査開始 [2006.05.12] 8:50〜

まずは廃墟の入り口部にあたるAエリアの調査を開始する。

Aエリア入り口付近

いきなり視界に飛び込む廃建造物。


やはり、廃墟はそこに20年前と同じ姿を残していた。


早速調査を開始する。隊員達に躊躇はなかった。


この物件はトイレのようだ。兵器製造の痕跡は見つからなかった。


尚、ナワヤ隊員はこのトイレの裏で立ちションをしていた。



トイレと隣接して電力施設も確認することができた。

Aエリア中央部

Aエリアを進むとトンネルが姿を現す。

南京錠で完全に閉鎖されている。
俺の記憶しているトンネルの場所と一致する。
小学生の時に見たトンネルはここで間違いない。
しかし扉の形状が違う。記憶の中では観音開きの扉だった。付け替えられたのは間違いない。
閉鎖されているためトンネル内部の調査は断念せざるを得なかった。


俺の記憶の中のイメージと比較して、かなり小さかったことと、程恐怖を感じなかったこと。
20年も経つと人間の感覚はこうも変わるものなのか。

俺たちは いつからガキじゃなくなったんだろう
俺たちは いつから大人になったんだろう
We could never change

チェッカーズの「Friends and Dream」の歌詞(というかセリフ)が頭を過ぎった。

Aエリア奥部

さらに奥に向かうと大きな建物が視界に入る。


もちろん、内部に侵入した。壁一面が崩落している。


工場だったことは間違いないようだ。

ここに爆弾が保管されていたのか?想像は膨らむ。



工場の背後はこうだ。崖が崩れて建物の壁を突き破ったと考えられる。


Aエリア最深部。
いつ崩れてもおかしくない建物だ。中央部の朽ち果てた柱がギリギリ屋根を背負っている。
ミルコのハイキック一発でこの建物は崩壊するだろう。


「危ないから中に入るのやめましょうよ〜」とナワヤ隊員は弱腰だったが、隊長の威厳を見せるべく、先頭を切って内部に侵入する。
内部はこの有様だ。中央の円柱は一体何に使われていたのだろうか。
崩落の危険が非常に高いため、一人ずつ内部に入ることを命じた。
しかし、ナワヤ隊員とタナカ隊員は同時に内部に入って行きやがった。隊長の命令を聞けよ!


Aエリア撤退

Aエリア最深部までの調査を終了し、引き返すことに。


毛虫が至る所に生息し、蜘蛛の巣も張り巡らされている。
足元を覆う雑草は太ももから、時に大人の背丈までに達する。
小学生当時の自分にとっては、背丈を越える密林に感じていたのだろう。


調査過程の1/4を終えただけだというのに、俺は物凄い達成感に溢れていた。
隊員達も仕事中には見せない健やかな表情を見せていた。彼らの目の輝きは美しかった。


調査は始まったばかりだ。
このとき、次々とAMRを襲うハプニングを、誰も予想していなかった。

Aエリアまとめ


未だ工場の使途は掴めない。<<つづく>>