GREEN GREEN

俺は写真を撮るのが好きだが、写真撮影のハウ・ツーにはあまり興味がない。
白トビしようが、暗部が潰れようが、あまり気にしない派だ。
自分のイメージしたテーマが撮れるか否か、それが大事だ。プロじゃないし。
(しかし、他人の写真については口を出したがる一番ウザイタイプかもしれない・・・)



でもって、今は5月。5月といえば緑。濃い緑がテーマだ。
しかし緑が濃くても、抜けるような青空や、さんさんと輝く太陽光線を写すのは、俺的にはNG。
7月、8月をイメージしてしまう。

そして廃墟へ

そして俺は、濃い緑を求め、森へ繰り出した。
森の中の廃墟へ。
そう、先週に引き続き廃墟へ繰り出したのだ。



関東某所。
先週は俺を含め全員素人集団での調査だったが、今回は廃墟調査のベテラン勢との行動。
移動の車内でのマニアックな廃墟談義は、俺が口を挟めるレベルではなかった。
今回は色々勉強させてもらおう。

撮影開始

目的地に到着。撮影開始だ。
テーマは緑、空は青控えめ。と、肝に銘じる。



俺のイメージに近い。廃墟ということも主張するため錆びた鉄骨を入れる。
も少し青が弱い方がいいかなぁ・・・




主役は割れたガラスの向こうの緑。
ちょっと緑が薄いか・・・もすこし暗くすべきだった。


陽光と緑のせめぎあい、俺の理想に近い。
しかし、花が余計だ。イメージを4月に引き戻してしまう。



某有名な巨大廃工場を外側から。圧巻の巨大さだった。
茶色い葉が5月感を損なわせてしまう。


猫と廃工場。
このときLX1しか持って居なかったが、FZ30のフリーアングルモニタで下から見上げて撮りたかった。

ゲリラ活動

この工場近くでメンバーと別れることに。
そしてゲリラ活動開始。


帰宅途中の廃墟?らしき物件。に寄り道。
これは季節感は出せないなぁ。



こちらは現役の工場。
バリバリ稼働中のため遠めからズームで。



なんか変だ・・・

一日通しての撮影を終え帰宅。天候にも恵まれ、綺麗な空気を吸えたし、満足な一日だった。
しかし、今日の撮影中、ずーっと違和感を感じていた。
なんか、おかしい。
数箇所の廃墟を巡ったが、全ての箇所で違和感を感じた。


家に帰って、その違和感の正体が判明した。
LX1で撮影した画像が全て比率4:3だった・・・
LX1といえば、16:9のCCDを搭載し、16:9で撮影した場合に限り28mmの画角、コンデジとしては広角目の撮影が
できるのだが、俺が撮影したのは4:3。16:9の画像をベースに、左右が勝手にトリミングされてしまう・・・
なんたる失態だろうか・・途中で気づけよ、俺。広角カメラの意味なし。
俺に写真を語る資格はないと思った。