トライアル世界選手権 ウィダー日本GP(観戦レポ)

fj_saf12006-06-05


トライアル初観戦、というよりも2輪のレース自体が初観戦となる今回。
選手の顔と名前も数人しか知らず、ルールもあまり理解していない状態。
本当にイベントを楽しめるのかどうか、少々心配だった。


しかし、競技開始前にライダーが走るコースの幾つかを下見した段階で、そういった不安は打ち消された。
「セクション」と呼ばれる競技コースは想像以上の高さと傾斜角度。そこを登ったり下ったりするバイク
を想像しただけでワクワクする。と、同時に「本当にここがコースなのか?」という疑問が湧き上がる。
あまりに斜面の角度がきつい(斜面というか崖)ため、バイクが登りきるイメージが湧かない。


競技が始まると、案の定、次々とライダーとバイクが斜面に立ち往生したり転落したりする。


悔しがるライダーの怒号がセクションに響き渡るのを何度聞いたことか。
そして「クリーン(足をついたり転倒しないでフィニッシュ)は不可能なのか?」と思ったところで
トップクラスのライダーが神業でクリーンを決める。
好きな選手だろうが嫌いな選手だろうが関係なく、観客席から賛辞の声と拍手が送られる。
その瞬間の爽快感は他のモータースポーツでは味わえない感覚だ。
普段は冷静な俺も、どさくさに紛れ、マイケルウィークに肖り「Pooo!」と叫んでみた。



そして、セクションはライダーにとって過酷なだけでなく、観客にとっても過酷だ。
選手をより近くで見ようと思うと崖を登ったり下ったりしなければならない。
そしてセクションとセクションの間の移動も大変だ。短いところであれば数十メートルの移動で済むが、
長いところでは平気で2・3キロ移動しなければならない。
「観戦→移動(たまに山登り)→最初に戻る」これをひたすら繰り返す。
見る側も体力勝負だ。(ずっと同じ場所にいてもいいんだけど。)
そんなわけで朝9:30から16:30までの観戦を2日間。相当な距離を歩きまわり疲労困憊となったのだが、
思ったより筋肉痛にはならなかった。最近はじめた廃キング?の成果だろうか。



自分の応援していた一昨年のワールドチャンピオン、FUJIGASこと藤波選手は残念ながら表彰台に立つことは
できなかった(これはまで日本GPで表彰台を逃したことがないのに・・・)。
まぁ、それは来年のお楽しみかな。